Caravel™ Insightは、メインフレーム(IBM z、富士通 MSP、NEC ACOS等)やミッドレンジ(IBM i、AS/400)で稼働しているJCL、CL、COBOL、RPG等のレガシーシステムの資産を、迅速かつ正確に、直感的に把握できる、広範囲にわたる分析情報を提供します。Insightは、柔軟に機能追加が可能な仕様で作成されており、お客様独自仕様の仕組み(例えば、JCLの事前変換ツールやCOBOLソースの事前変換など)を使用している場合や、現時点でInsightが対応していない資源(言語やリソース定義情報)への対応も実装可能です。
すべての資産情報とそれらの依存関係を明確にし、100%視覚的に、インタラクティブでナビゲート可能なシステムのイメージを作成します。依存関係の解析結果は、エントリーポイント(データ連携やオペレーション起点)の指定により、必要機能のコンテナ化、API化を強力にサポートします。Java疑似コードジェネレータは、信頼できる疑似コードを生成し、リエンジニアリングプロセスをサポートします。
z/OS のInsight分析サマリー例
確認出来ること(一部抜粋)
- ソースとオブジェクトの整合性について
- 呼び出し先、参照先が存在しないオブジェクトを出力
- リポジトリの内容を検索機能により参照
- 各オブジェクトのMetrics情報を出力
4つの特徴
01
現行システムの解析
個々のソースの詳細や、各ソースと依存関係が明確に可視化され、
現状把握と影響分析が可能
(1)システム全体に関連する分析
- プロジェクト統計:システム資産の統計、棚卸
- ネットワーク図:調査したい起点を指定して、プログラムの呼び出しやファイル、DBの相関関係を調査
(2)個々のリソースに関連する分析
- オブジェクト辞書:プログラム(JCL,CLを含む)、ファイル(FILE,DB,画面,帳票)、未解決オブジェクトの索引
- 個々のプログラム情報:プログラム内のデータ構造、プログラムの呼び出し関係、ファイルの利用関係、ロジックのフローチャート、重複したコード
- 個々のファイル情報:利用しているプログラムのCRUD、データ構造、依存関係
- Tipsレポート:移行上で課題や問題になりそうな箇所のレポート
02
改善計画に活用
Java移行に向けて、課題のTipsや、重複コード、デッドコードをレポート
- Tipsレポート:移行上で課題や問題になりそうな箇所のレポート
- 重複コード:各プログラムで重複しているコードを確認し、部品化の検討へ
- デッドコード:各プログラムで使用していないコードを確認し、不要なロジックの除去へ
03
移行計画に活用
サブシステム毎グループ化した機能解析で、
グループ間共通部品や孤立部品を可視化
- 機能グループ解析(クラスタリング)
ジョブやサブシステム、バッチ、オンライン等のグループを作成し、クラスタリング処理を実施することにより、 オブジェクトの依存関係を明確にすることができます。
起点となるエントリポイントグループを作成し、機能分析を行うことで、関連するオブジェクトが自動で洗い出され全依存関係が紐づいた機能グループがリポジトリ化されます。
複数の機能グループをクラスタリングすることで、機能グループ間で共通に利用されているオブジェクトや、他の機能グループには一切影響を与えないオブジェクトを明確に判断できます。
この機能を用いることで、共通部品(プログラムやファイル、DB)を優先して変換・テストする計画を立案したり、移行計画上の作業重複などを低減できます。
- プログラムメトリクス:プログラムの品質・複雑さを示すレポートで、移行~テストのスケジュールに活用
- オブジェクト辞書・未解決オブジェクト:依存関係を確認しソースが無いプログラムの代替え策の検討
04
再構築・スクラッチ開発時の部品利用に活用
COBOL,RPG変換のJava疑似コードを提供
- COBOLやRPGシステムの大幅な改変を伴う再構築・スクラッチ開発を選択される場合に、生成された疑似コードを流用することでコーディング工数を低減することも可能です。
(弊社のConverterやExpressは利用せずに、他の方法でマイグレーションされる場合) - 個々のプログラム情報:プログラム内のデータ構造、プログラムの呼び出し関係、ファイルの利用関係、Java疑似コード