変換プロセス
Caravel™変換プロセスは、プログラムソース変換とデータ変換を同時並行で実施します。変換元のシステム（メインフレームやミッドレンジ）や、利用するサービス（Caravel™ ConverterまたはCaravel™ Express）、またはPoCと本変換の違いによって工程の内容が変わる場合があります。
以下に標準的な変換プロセスを示します。
ソース変換の流れ概要
データ変換の流れ概要
１．プログラムソース変換のプロセス
STEP1: 分析
・目的: 現行システムの資産を徹底的に分析・入力資産: ソースプログラム、COPY句、画面・帳票定義、JCL、DB定義など
・実施内容: Insight分析により資産分析リポジトリを作成し、Semantic Treeを生成
・成果物:
- 資産分析リポジトリの作成
- 変換課題や問題点を特定
特徴:
・PoCの場合: 当社が分析結果を提供し、必要に応じて追加調査
・本変換の場合: Discovery Viewerをお客様に提供し、影響分析や移行計画を支援
STEP2: ターゲットへの変換ルール協議・決定
・内容: 変換ルールや設計方針を確定・Caravel™ Express: ストレート変換が主体で、検討内容は少ない
・Caravel™ Converter: DBや画面、帳票の変更を伴うため、詳細な協議が必要
・検討項目:
- ソースとデータ変換ルールの詳細決定
- 文字コードや数値データの扱い方針
- レイアウト変更や機能変更の必要性
- サードパーティ製品や独自開発ツールの代替案
- 外部システムとの連携方法(FTPやMQなど)の検討
特記事項:
・COBOL、PLI、RPGなどの言語変換では、精度の高い機械変換が可能
・アセンブラや4GLなどでは、精度を上げるための対応方針を協議
STEP3: ルール投入
・内容: 確定した変換ルール（Conversion Contract）を当社が投入・お客様の作業: 不要
STEP4: 機械変換
・内容: 機械変換を実施し、変換ルールを適用・調整: 必要に応じてSTEP3に戻り、変換ルールを修正して再度変換を実施
STEP5: 手修正
・内容: 機械変換で対応できない箇所や事前に決定された手修正を実施STEP6 テスト (当社内)
・PoC: テストシナリオに基づき、少量のテストデータを使用し、動作確認を実施・本変換: テストシナリオに基づき、ピックアップ動作確認を実施
２．データ変換のプロセス
PoC
・対応: PoCのテストシナリオ範囲内で当社が対応・成果物: データ変換手順の確立
本変換
・対応: お客様主導で実施、確立したデータ変換方法を提供特記事項:
・文字コードの変換、数値データ型の変換を伴なうレイアウト変更に注意
・日本独自の漢字データ(外字利用を含む)の取り扱いに注意
・データ変換・移行時には、国産のETLツールの利用を推奨
・大規模データ処理においては、SyncSortやCoSortなどの高性能ツールを推奨
３．納品後の工程
PoC
・納品: PoC変換結果(プログラムとデータ)をお客様環境にデプロイ、テスト結果報告書の納品・検証: お客様による動作検証テスト(テストデータ作成含む)
・評価: PoC評価を実施し、課題を本変換工程に反映
本変換
・プログラム保守環境の構築: テスト用マシン、開発環境の整備・納品: 本変換結果(プログラム)をお客様環境にデプロイ、ピックアップテスト結果報告書の納品
・検証: お客様による動作検証テスト(テストデータ作成含む)
・問題解決: 検証段階で発生した問題の解決（両社で対処）
- 必要に応じてソースの再変換や手修正を実施
- ソース変更は履歴を管理し、デグレードを防止
・本番運用環境の構築: 本番用マシン、運用環境の整備
・移行計画: プログラム本番移行、データ変換と移行
詳細については、お問い合わせください。
変換プロセス：FAQ