Knowledgeそこが知りたい:移行先の稼働環境

Caravel™変換サービスの移行先

Caravel™変換サービスは、既存システムのレガシー言語のプログラムをJava言語にマイグレーション・モダナイゼーションするサービスです。
このため、移行先は以下の特徴を持つ環境に対応可能です。
  • Javaを実行できる環境(JVMやJavaアプリケーションサーバー)
  • オンプレミス環境およびクラウド環境

対応プラットフォーム
  • OS: Linux系、Windowsサーバー
  • アプリケーションサーバー: IBM WebSphere Liberty (WAS Liberty)、Tomcat、その他OSSや各メーカー製品

クラウド移行
  • Amazon AWS: EC2, RDS
  • Google GCP: Compute Engine, Cloud SQL
  • Microsoft Azure: Azure Virtual Machines, Azure SQL Server
  • その他、各クラウドプロバイダ

移行先のプラットフォーム クラウド、オンプレミス

クラウド環境での運用
業務システムをクラウド環境で運用する場合に、以下の検討も必要です。
  • セキュリティ: GCP/AWSのVirtual Private CloudやAzureのDedicated Hostの活用
  • 大量印刷機能: クラウド上で実現できない機能の代替え策
  • VTSによるバックアップ: クラウド上でストレートに移行できない機能の代替え策
  • 運用管理: クラウド特有の運用方法や管理・障害対応シナリオの検討

データベース(DB)サーバーの移行

Caravel™変換サービスでは、既存システムのDBをSQL系データベースに移行します。
  • 対応DB: DB2, Oracle, PostgreSQL, SQL Serverなど
  • 階層型DB(IMS), ネットワーク型DB(AIM), 関連型DB(ADABAS)などはRDB構造へ変換
  • VSAM,ISAMはRDB構造へ変換
  • 文字コードとデータ型の変換:EBCDIC+漢字から、SJISまたはUTF-8へ変換

移行先のDBサーバーの利用
  • 移行先のDBサーバーには、jdbcドライバでIPアドレス+ポート番号ベースで接続
  • 移行先のDBサーバーは、APサーバーとは別のマシンでも稼働できる
※既存のホストのDBがjdbcドライバ接続をサポートしている場合には、既存のホストDBをそのまま利用する事も可能です。(IBMの例ではDB2 Connectを利用したSystem zやSystem iへの接続)

Caravel™変換サービスの留意点

Caravel™変換サービスでは、以下のような業務システムをJavaプラットフォームに移行します。
  • オンラインシステム: IBM zの例ではCICSやIMS/TM(DC)、TSO対話処理画面業務
  • バッチジョブ: IBM zの例ではJCLやカタログプロシジャ

ただし、以下のシステムや機能はマイグレーション対象外となります。
  • OSに密着したセキュリティシステム(例: RACFによるアクセス制限)
  • ジョブネットワークのスケジュール(例: A-AUTO)
  • OSやネットワーク監視(例: Netview)

詳細については、お問い合わせください。

移行先の稼働環境:FAQ